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演奏時のメリハリとキレのよさの重要さについてお話します.
吹奏楽では,オリジナルと同じくらいポップスを演奏することが多いと思います.

ポップスでは,とにかくメリハリとキレのよさが全てです.

キレの悪い演奏なんてもっさりしすぎて聴けたものではありません.

その意味においてお勧めしたいのがロボットアニメの曲です.
もちろん吹奏楽ではないですが,水木一郎さんや,ささきいさお さんとかが歌われているような曲です.


●グレートマジンガー


●ゲッターロボ


お勧めは上に挙げましたが,「グレートマジンガー」と「ゲッターロボ」です.

これくらいメリハリが効いてキレがよいと,聴いててもスカッとします.


具体的に挙げますと,


・発音がきっちりしているのに音がきたなくない.
・音が減衰せずにしっかり張れているからわかりやすい.
・音程がバッチリそろっている.
・細かい音符もしっかり吹き切れている.
・先行フレーズに対しての受けがしっかり入れている.
・メロディを担当するヴォーカルも同様でミキシングが絶妙で伴奏よりもさらに際立っている.
・合唱団のバックコーラスに奥行き感があることから音像の立体感を上手く表現できている.


ということです.

これだけしっかり作られているものを「わざわざ」吹奏楽で
表現しようとされるわけですから,
普通はオリジナル以上にもっと吹かないといけません.


特に危険なのがポップスバンドの演奏のアレンジもので,
これらは表現がいろんな意味で難しいのです.


ポップスやエレクトロの吹奏楽アレンジもいろいろなされてはいますが,
原曲があまりにも生楽器に対する理解が乏しかったり
ヴォーカルに伸びや抑揚がなさすぎる場合が多いために,
吹奏楽にしてみるとなかなか盛り上がりません.

何も知らない子供たちは,「吹奏楽で譜面が出てる!」となったら
何も知らずに飛びつきますが,結果として悲惨なことになる場合が多いです.

あれはあくまでもあの世界観だから成り立ちますので,
吹奏楽でやるときはいろいろと気をつけて下さいね.
(もちろん否定ではありませんよ,覚悟して頑張って下さいねという意味です.)

ちなみに吹奏楽の参考録音がいい感じで聞こえているのはプロのテクニックですよ.

今回はいろいろと辛口でしたが,上手なバンドもいっぱいあります.
そのあたりも踏まえて頑張って乗り越えて行きましょうね.(^^)